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2012年2月19日 (日)

灯りの付いた部屋

夫は誰もいない暗い家に帰るのが嫌いだった。

「仕事で疲れて帰った時は、灯りの付いた家で誰かに迎えに出てもらいたいな」

そんな事を言う夫だったので、私は出かけていても、

夫が帰る前に 家に帰ることに心がけた。

結婚前は私自身も外で働いていたので、

仕事が終わって夜遅く家に帰った時、灯りの付いた玄関を見てホッとし、

玄関を開けた時、お夕飯のおかずの香りがして、母が

”お帰り!”と 迎えてくれてくれることに幸せを感じたものだったから、

夫のその気持ちはよく分かる。

独身時代はずっと一人暮らしだった夫だから、私よりも もっと、

そんな生活を求めていたのだろう。

 

昨日は 夜遅く仕事から帰った。

暗い玄関先で鍵を開け、寒い部屋の灯りをつけて、エアコンのスイッチを入れた。

部屋が暖まるまでの 自分の他に誰もいない部屋は ことの他寂しいものだ。

まずは、手っ取り早く温まろうとやかんに水をいれて、ガスレンジにかける。

湯が湧きホットココアを飲みながら思った。

<夫だったら こんな生活きっと耐えられないだろうな>

そんな夫が一人残ったら どんな生活をしていたんだろうと思うと、

<やっぱり私で良かったんだよ、神様はちゃんと分かっていたのかな>って 考えてた。

 

これまで何度も思ったけど、夫のように外で働く経験をするようになった今だから、

一人残ったのが私で良かったと思う気持ちは より強く感じるのかもしれない。

 

男らしさにこだわったくせに人一倍寂しがり屋の夫じゃなくて良かった。

   ・・・ 私は何とか耐えてるよ!

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夫の思い出」カテゴリの記事

コメント

よく『男やもめは長生きできないが、旦那に先立たれた奥さんは長生きする』って
言いますよねcoldsweats01
男性全般、社会にいる時は虚勢を張りつつストレスと闘いクッタクタになるから
houseや家族の温かみが恋しいのでしょうね。そのくせ不器用なんだから。
ウチの祖父も寂しがり屋の頑固者の明治の男でした。
絶対俺の方が長生きをすると言っていたのですがねぇsweat02
家を出たい私は自分の部屋をあげるから自立する時は応援してね、と交渉したもの
です(笑)
今は女性も社会進出で帰宅も遅く、夏と冬はドアを開ける度ため息が出るのでしょう。
けど、おめめさんの帰りをきっとダーリンさんはお待ちかねですよheart04
「お帰りー、寂しかったよおcrying」と言っている姿が、ほらsign01

おめめさん、こんにちは。昨日と今日の記事に涙ぐんでいます。
突然の夫の死からドン底の真っ暗闇で酷い状態でした。それでも必死で同じ様な方探し
おめめさんのブログに出会いました。
自責と後悔ばかり、でそんな中時折勇気出してコメントさせていただきました。
おめめさんのわかって下さる優しいお返事にありがたくて、感謝でいっぱいです。
今月は日にちと曜日が全く一緒の月です。何気なくカレンダー見てハッとして子達には
言わず(気付いてるかもですが)今日は一人でどこにも出る気になれず家にいます。
そして私も夫想いながら考えました。前にコメさせて頂きましたが、私が大事故遭った後
夫が自分よりもお前や子達が先に逝くのは絶対イヤだ!許さないし耐えられない!って
言ってたんです。
うちも外見は男っぽい大きな人でしたが、凄く寂しがりやだったから、この辛く切ない思いは彼には可哀想だから、やっぱり私で良かったんだ、、って。

瀬津喩さん こんばんは。
男性と女性とでは根本的に脳の働きも違うようだから、
死別した時の適応力のようなものも違うのかもしれませんね。
幅広いお付き合いも出来る女性は、
気分転換も上手くやりながら、悲しみの日々もやり過ごす事が出来るのに比べ、
男性は、自分を曲げない所があるから、
籠りがちになって、ストレスが溜まるばかりというところかな、
男じゃないから良く分からないけど。

「俺の方が長生きする」って 言いきる御祖父さまは本当の意味で男らしいですね。
優しさと愛に溢れていた方なのでしょうね。

matuiさん こんばんは。
夫婦って大抵の場合、いつかはどちらかが先に逝くことになる訳で、
残された方が、その悲しみを引き受けることになる。
その悲しみに耐えられる方を神様が残したのか、
まだまだ生きていろいろな試練に耐えなければいけない方を神様が残したのか、
どちらも私には当てはまるような気もします。
だから、暗い部屋に灯りを灯す役目は私だったんですね。

お互い寂しがり屋さんの夫を好きになってしまったんだから、
しょうがないかな・・・、
 そう言うことにしておきましょうかconfident

おめめさん

初めてコメントします。こちらのブログを見つけてたまに読ませていただいてます。
私も昨年夫を亡くし、明日で5ヶ月が経とうとしてます。その期間、とても苦しかったです。
子どもが1歳半、毎日育児におわれてますが、いつも心では泣きたくて泣きたくて折れそうになのに、童謡を歌いながらこどもを散歩に連れて行ったりしてます。
週末の公園は、子連れの父親が多く、そんな光景を見てると「彼がここにいてくれたらな」と悲しくなりますが、彼が残してくれた「いつも空から見てるからな」という言葉を思い出して力をふりしぼってます。

「俺より絶対長生きするから大丈夫だ」とよく言われましたが、彼がいない今、あまり長生きしたいと思えなくなりました。
「生きていく」上で、おめめさんを支えているものってなんですか?

なんか愚痴っぽくなってしまってごめんなさい。
3年経っても、ご主人様を愛してらっしゃるんですね。
今は、まだ喪失感、孤独感、寂しさに押しつぶされそうになります。
時間が経つとすこし楽になってくるのでしょうか・・・。

kellyさん 初めまして。
コメントありがとうございます。

コメントの返事を書こうと思ったら、長くなってしまいましたので、
記事にしました。答えになっていないかもしれませんが、
kellyさんの質問で、頭に浮かんだことを書いてみました。

時間が経って、楽になっているかどうかは、私には分かりませんが、
時間の経過と共に、自分の中で考え方が変わっていく感じはします。
今まで生きてきた中で、こんなに一人で生活してきたことはありませんが、
それでも何とかやってこられたのは、やっぱり、
夫が見守っていてくれているからなのかと思っています。
一生懸命生きたら、
これからも、きっと私を良い方向に導いていってくれると信じています。

お返事ありがとうございます。
現実をしっかりと見据え、前向きな意見でなんだか心が洗われました。
最愛の人をうしなったショックとどう立ち向かえばいいのか…。
「心のおもむくままに、自然体でいよう」と自分に言い聞かせていますが、
簡単なことではありませんね。

質問に対する答え、翌日の記事にコメントします。

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