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2012年2月17日 (金)

道を歩けば

夫の死後、一人で歩き始めた道。

初めの頃は光りのささない暗く手細い道。

その道が何処へ向かっているのか全く分からなかった。

それでもそこに留まる事は許されないような気がして、

一歩一歩踏みしめるように歩いた。

周りには何も無い砂漠の中の一本道を一人歩いているような。

 

少し歩き始めたら、道の両脇に草花が咲き始めた。

深呼吸をする余裕が出来た。

空の青さがそこにあった。

<あの雲に乗って、夫がこちらを見ている> そんな気もした。

でも、その道の行く先を知るのが怖かった。

自分の目に見える範囲しか信じられない。

「目指すもの」・・・そんなものは私には不要でもあった。

 

本当は夫と一緒に歩きたかった。

そんな事が頭をよぎるだけで、涙が止めどなく出る。

涙を流しながら歩いた事は、数えきれず。

 

いつの頃からか、道の前方に目をやることが出来るようになった。

澄んだ空気に心癒される感覚を覚えた。

涙を流しながら歩く事はなくなった。

そして自分一人だけの道が、他の人の道と交わるようになってきた。

人との交わりは傷つくことも多いけど、

プラスになることも多い。

道は平たんな道ばかりではないけど、凸凹道の向こうには

美しい景色が見られたりして、歩く価値はある。

 

一生懸命自分の目の前の道をひたすら歩き続けたら、

新しい道を見つけて 冒険する余裕が出てきた。

そんな事をしているうちに、

だんだん自分の価値観も変わってきたような気がする。

今はもう、以前歩いた道を以前の感覚を持って歩く事は難しい気がする。

 

・・・ただ、夫との思い出を振り返った時だけは、あの頃と変わらぬ感動が蘇り、

  疲れた私に、一息つく時間をもたらせてくれる。

 

ここからの道は もっと変化に富んだ道になっていくだろう。

そして、私自身もまた変わっていく。

(出来ればいい方に変わっていきたいね)

  疲れたら、また変わらぬ、夫と歩いた道を思い出し、心を癒しながらconfident

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死別後の心の動き」カテゴリの記事

コメント

こんにちは
夫を想うときが ”一息つく時間”
          ”心を癒してくれる時間”
と思えるおめめさんが羨ましいです。

一人じゃない
”二人がひとりになったんだ!”
と信じた時のおめめさん、いいですね。

私も
そう思えるように、そう信じられるように、そうなりたいと思っていたので、
目指すものが出来たようです。


ka-koさん おはようございます。
仕事で疲れてしまった時、人間関係につかれた時、
迷い事があった時、
やっぱり夫の声が欲しいと思います。
そんな時、夫と暮らしたあの頃を思い出してしまいます。
ほのぼのとした二人のやりとり、楽しかったひと時を思い出すと、
夫との死別直後は、涙が溢れて仕方なかったけど、
今は心の安らぎを覚えます。

スゴ~く会いたいけど、会えない。
<扉を開けたら、あなたの笑顔が迎えてくれた>なんていうことないかな~って、
いまだに、叶わぬ期待もしちゃう。
でも、しょうがないね。
今はもう思い出のあなたしかいないから。

もう夫の声は聞こえないけど、優しく包まれたあの頃の幸せな日々が、
忘れかけた心のゆとりを少し取り戻させてくれる気がしますconfident

ジ━━━ンっときちゃった。

おめめさんにとっては、私のコメント重たいでしょうね。
ごめんなさいね。

でも、今日みたいな返事をもらうと涙も出るけど、
彼のことをお話してるみたいで嬉しいんです。
    会いたいよね!
    期待してるよね!
なんてしゃべることしなくなったから。

ka-koさん こんばんは。
コメント頂ける事には、感謝の気持ちしかありません。
いつもありがとう・・・happy01です。

時々こうして、夫が恋しいという素直な気持ちを
吐き出せるという事は、いいことと思います。
 友達とか、周りの人にはなかなか話せませんものね。

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