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2010年6月16日 (水)

びわの実

近所の人からびわの実を頂いた。

夫の実家のびわの木が頭に浮かんだ。

   

 夫の母が とてもびわが好きで、きっとおいしかったびわの種を植えたのだろう、

実家の庭の隅におかれたトロ箱に50センチほどに育ったびわの苗が 何本もあった。

 母が亡くなった後、それを見つけた夫と私は、

”お母さんのびわの木を植え替えてあげよう!” と 山の畑に運んだ。

びわの木は大きく育つ常緑樹。屋敷地内に植えるものではないと聞いたことがあるので、

畑に持っていって植えた。

 それから17,8年経って、びわの木は数メートルの立派な木に育ち、

毎年この時期になると私たちだけでは食べきれないほどたくさんの実を付けてくれた。

梅雨時の蒸し暑い中での草刈り作業で 汗びっしょりのヘトヘトになった私たちだったが、

”お母さんからの贈り物だね!” と 夫と二人で収穫し、自然の恵みに疲れも消えた。

   

日頃の街中の生活だけでは味わえない夫との貴重なひと時だった・・・。

   

 びわの木の周りの草刈り、木の剪定と二人で手入れをしてきたあの木々は、

今頃どうなっているのだろう?

実家を義兄達に譲ってから、一度も見に行った事はないが、

他県に住む彼らが、草刈りなどの手入れをしていてくれるとは考えられない。

山の畑は年に最低でも3回は、草刈り機で手入れしてきた。

一年そのままにして置いたら、もう辺り一面背丈以上の草むらになってしまうだろう。

山の中の畑だったから、葦やセイタカアワダチソウ、葛、ススキなどの雑草が大きく育ち、

びわの木も、もう山に帰ってしまったかもしれない。

  (そうあって欲しいと願う気持ちもある。・・・思い出の地を夫にささげたい。

        夫との思い出の場所もすべて、自然に帰っていく。

                      ・・・夫と先に亡くなった夫の両親の元へ)

    

びわの実を食べながら、切なく、そして甘い思い出が巡る。

   

  山に帰った畑で、夫と 夫の両親が びわを食べながら、

                  笑顔で語り合う姿が私には見える confident 。

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