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2010年5月26日 (水)

その瞬間毎日思う

夫は男だから、やはり私より力が強い。

重たい荷物、開けにくい瓶のふたも夫の力を借りれば、なんなく事が終わった。

   

バスタイムにいつも思い出す事がある。

実につまらない事なのだが、お風呂で使用するタオルを絞る時だ。

亡き夫は、いつも、私が絞ったタオルを ”貸してごらん!” と受け取ると、

「再びギュッ!」 っと絞る・・・案の定 水が滴り落ちる。

夫はキッチリ絞り終えたタオルをタオル掛けに掛けた。

こんな些細な事も、私には幸せを感じる時であり、ちょっぴり夫の

存在の大きさみたいなものを感じる瞬間だった。

    (ホント、つまらない事で大げさなと笑われちゃうかもしれないけど・・・)

   

しかし、夫の死への導きとなった腹部の激痛を訴えた前夜の事。

夫がお風呂から上がった後、私はお風呂に入った。

何の気なしに夫のタオルに手がいった。

いつもなら「ギュッ!」 と絞られているはずの夫のタオルが、

その時は、私が絞ってても水が滴り落ちた。

・・・その1年前の膠原病の強皮症発症以来、

  「手のひらをギュッと握るのが最後まで上手く握れない!」 と こぼしていたけど、

  だいぶ、症状が進んで来ちゃったのかなと その時は単純に思った。

   

その翌日、緊急入院事件が起こり、その次の日 夫は逝ってしまった。

   

あれから、お風呂のタオルを絞る時いつも、

あの夜、夫のタオルが上手く絞れていなかった事を思い出してしまう。

柔らかくしか絞れていなかった夫のタオルは、膠原病の強皮症が原因などではなく、

あの夜から、夫の体調に重大な変化があったのではと・・・。

  後になって気が付くのも、結果が出たから結び付くものであって、

         ・・・すべてはもう遅い!

   

それでも私は、毎日のように、

「あの日、夫の絞ったタオルを私が絞り返したら、水が滴り落ちた」

その事実が ショックだった事を思い出してしまう。

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