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2010年3月12日 (金)

早朝の電話

電話のベルが鳴った。

慌てて飛び起きて、時計を見ると午前4時10分。

<何だろうこんな時間に?>

電話のベルは鳴り続けている。2・3回で切れない所を見ると間違い電話ではなさそうだ。

こんな時間の電話には いいことは浮かばない。

<身近なところで不幸があったのだろうか>と

不安を抱えたまま電話に出ると、聞き覚えのない男性の声で、

”○○さんのお宅ですか?” はいと答えると、

”警備会社のものですけど○○会社にお勤めの○○さん、いらっしゃいますか?” と

夫の名前を口にした。<えー!>と思いながらも、

”○○はもうその会社を退職しました”と 答えて電話を切った。

何か会社に不審な状況が発生したのだろうが、夫が亡くなって2年過ぎるのに

こんな電話が来るなんてと思った。そう思いながら、そういえばと、夫の在職中に、

こんなことがあって、夜中に夫一人で行かせるのも不安で、二人で一緒に車に乗り、

会社まで様子を見に行ったことが思い出された。

 まだ、起きるには早かったのでまた布団に入った。

・・・夢を見た。

夫が隣のベッドに寝ていた。その夫の姿は痩せて、目はどんよりと濁っていた。

体には点滴の管が付いていて、目だけがこちらを向いて、しきりに何かを訴えている。

 私は夫を抱きかかえながら、泣いてしまった。

”こんなはずじゃ無かったんだ!” と 夫が言った。

夫の目にも涙が流れ、二人で肩を抱き合いながら泣いた。

・・・夢はここで途切れた。

目覚めた時、何か夫の本音が聞けたようで、何だか嬉しくもあった。

                          (・・・あんなに夢の中で泣いたのに)

夫の最期の声を聞くことが出来なかったから、その声が聞けたようで・・・。

    

早朝の間違い電話に慌てた一日の始まりだったけど、

どんな形にせよ、夫に会えたのだから、まあ、<良し!>と しようかな。

 

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