ダメですか?・・・楽しんでは
夫の死は何か自分がいたらなかったからなのではないかと
亡き夫に申し訳なく感じるところがあり、その思いは自分ばかりが楽しんではいけない
という気持ちを呼び、趣味を続けることを考えた時期があった。
実際、悲しみに暮れ、それどころではない心の状況もあった。
しかし、そんな趣味もいろんな理屈を付けて続けてきた。
(結局の所は、趣味で楽しもうというより、人との縁をこれ以上狭めたくないと
思って続けていたのかもしれない)
そんなだから、当然楽しいはずの趣味も前みたいに楽しめないし、
苦痛をも感じる中でやってきた。それでも以前書いたように、続けることで
自分自身の中で得た物も多く、やはりこれで良かったと思った。
そんなに、いろいろ悩んでいろんな思いをし、仕事のやりくりをして時間を作り、
続けてきた趣味なのに、今、私の中では別の問題が生じた。
・ ・ ・
<そうだ、どうせやるんだったら、思いきり楽しもう!> そう思い、それまでよりも
積極的になり 自分から飛び込もうとした今、新たなる壁を感じている。
<もしかしたら、何か、そんな楽しもうとする自分は
この場所で、受け入れられていないのではないだろうか?>
時々少し、疎外感を感じるようになった。
・・・
目一杯楽しんでいる私は、夫の死を知るある人たちの目には、
<夫を亡くした喪失感や悲しみを抱え日々を闘っている人>
ではなく、
<夫がいなくて、自分の思うままに自由に生きられる、勝手気ままな人>
に、映っているのではと思えてきた。
思い過ごしかもしれないが、最近そんな気がしてならない。
(自分のことに必至な状態から、周りを見る余裕が出来たので
そんなことを感じるようになったのかも知れない)
あえて、どんな事があったかは、書き記さないけれども、
<自分がここで思いっきり楽しむ事はダメなんだ!> と 感じてしまったのだ。
こんな見方をする人もいると感じた。
確かに、ある意味、当たっているだけにそう思われて当然かもしれない。
夫の事、子供のことで縛られ、舅、姑の介護などを抱えて、自分の自由が無ない
彼女たちにとって、すべての時間が自分の時間という私に、同性としてちょっと面白くない
気持があったとしても分からなくはない。
夫との死別で悲しんで塞いでいる時は同情するが、立ち直って来て、
楽しそうに浮かれているように見えてくれば、面白くないというところだろうか。
(・・・もしかして、嫉妬?)
<嫉妬されるほど、自分が明るく振る舞えるようになったなんて、大したものだ>
・・・なんだけどね! だけど、私が喪ったものの大きさも分かってほしい。
<私だって、今も人には見せない、ぶつけるところの無い苦悩があるんだ>
というところを。
でもまあ、他人の不幸はすぐ忘れるというから、
仕方ないことなのかもしれない。責める事は出来ない。
これも思い過ごしかもしれない。
<いいんだ! 私は今やりたいからやる> それでいい。
ただ、いろんな事を思う人がいる事だけを頭の中に入れておこう。
だから、そんなことで いちいち凹むことはない。そんな人たちの目は気にせず、
かといって 出しゃばり過ぎないなかで、自分が思うようにやって、
自分の中で満足感を残せばいい。
<思いたいような人には、思わせておけ、 自分は自分だ!>
ちょっと、強気で頑張ろう!
こんなことでへこたれていては、前には進めない。
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