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2009年10月19日 (月)

兄のこと

加藤和彦さんのブログ記事を読んでいたら、

うつ病の治療を受けていたのでは…ということが書かれているものがあった。

本当かどうかは、定かではないけれども、私は兄のことを思い出した。

         ・・・think

 肺がんで亡くなった兄は、がんを発病する前から うつ病の治療を受けていた。

30代のころ海外で生活していた兄はそこでの人間関係でのストレスが影響してか、

うつ病になってしまったのだ。

・・・そこから長い鬱との戦いが続いた。

 50代になっていた生前の兄は治療を継続していたものの、

強いうつ症状も出ることがなく、だいぶ回復していた。

自分でも気をつけていたこともあって、よほどのことがない限り、

症状が悪くなることはなかった。本人はもちろん周りの人も、気をつけたことは、

・仕事をやりすぎない(過労はストレスを招く)、 ・・・・休養、睡眠を十分取る。

・気分転換をうまくとる。

・楽観的に物事を考える。

・明るい環境を整える。

そうはいってもなかなかうつ病は手ごわくて難しい。

 亡くなる数年前に兄が我が家に泊った時、庭を眺めながら、

”俺はもういつ死んでもいいんだ”と 言ったことがあった。

傍にいた私は、正直焦った。

    <そんなこと言わないでよ!、なぜそんなことをいうの?>

兄の言葉に私は、なんと返せばいいのかわからなく、

”そんなこと・・・、まだまだ早すぎるって!” 

”まだ子供たちも、大学出ていないし、結婚もしてないよ!

              この先、楽しみがいっぱい待っている” と言ったものの、

発作的に兄がこのままどこかへ行ってしまうのではないかと  

                  think   かなり心配になってしまった。

 そのことを母に告げたら、我が家に泊った翌日、母のところに泊った兄が、

母のところでも同じことを言ったということを打ち明けた。

その言葉に 母も焦ったそうだ。

 兄が何を思ってあの時、あんなことを言ったのか分からない。

自分の奥さんを家族を何よりも大切にしていた兄がつまらないことを考えるはずがない。

もしかしたら、私たちに対する牽制球のようなもので、

いつ襲ってくるかわからない人間の死に対して、

                恐怖を抱いていたのではなかったのだろうかと思った。

そして、自分が死んだ時、突然の死に対して、

”志半ばでかわいそうに!”ということを

周りの人に言わせないようにしていたのかなと 後になって、私は思った。

  <自分は自分の人生でやるべきことをすべてやったのだ!

       みんな泣かないでくれ!・・・自分この結末に満足している>

と何かあった時の保険をかけたようなことばだったのではと。

 結局あの時、兄は母のところで憂さ晴らしをしていったことで 気分が晴れたせいか、

その後そんな事を口にすることはなかった。

肺がんに侵された時も、

”絶対に自分は治って、仕事に復帰するんだ!”と

積極的に治療を受ける模範的な患者になって

        生きることに前向きの姿勢を見せていた兄だった。

  

 早すぎる死ではあったが、自ら命を絶つことなく天寿を全うできたことには

妹として胸をなでおろす思いだった。

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