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2009年9月15日 (火)

栗の実

朝晩がだいぶ涼しくなって、そろそろ栗の実がおいしくなる頃です。

        ・・・よく知ってるのですよ、私は。

              ・・confident

収穫した栗で、茹で栗・栗蒸しようかん・栗の渋皮煮・

栗を茹でて、裏ごしした物をパン生地に練り込んだ栗パン・

栗のブランデー漬けを作り、栗のブランデーケーキ・

栗饅頭に栗ごはんにと、自分でアレンジしたものを含め、いろんな料理をして

我が家の栗の味を楽しんだ。

どれも、夫のお気に入り。亡き夫は

happy01おいしいなー!”と、笑顔で食べてくれた。時には

”これだったら、売れるよ!” なんて褒めてくれたりして。

・・・あっ! そうそう、忘れてた。

お正月のおせち用に栗の甘露煮をビン詰めにして保存し、我が家のおせちの

栗きんとんは、自家製の栗使用の自慢の一品でした。

   

 そんな栗は、亡き夫実家に大きな栗の木が何本かあって、毎年この時期になると、

栗の収穫を夫と楽しみました。

 お盆が過ぎて、朝夕に涼しい風を感じるようになる8月の終わり頃、

実家に行って畑に出た、夫が

”もう、栗が落ちてるよ!”と 一早い秋を見つける。

 

 毎年早いものでは8月末から、栗の収穫が始まるのですが、まだその頃の栗は

甘みが少なく、初物の楽しみぐらいです。

朝晩の冷え込みを感じる時期になると、栗は甘みを増してくる。

         お彼岸の頃の栗が実も大きくなって、一番おいしかったかな。

我が家ではだいたい、10月の初め頃まで、栗拾いが出来ました。

 栗のイガが刺さらないように長靴をはいて、栗を拾う火ばさみを持ち、

肩から収穫した栗を入れる籠を下げ、その籠がいっぱいになったら、移すコンテナを

用意して。夫と二人で栗拾いをする。

   

 木になっている栗の実が十分に実ると、イガが二つに割れて、中の実が地面に落ちる。

その落ちたイガ栗を、長靴をはいた足で周りのイガを押え、火ばさみを使って

中の栗を取り出す。

  (栗のイガは刺さるとイガの先がほんの少し皮膚に残ってしまい、

         これが結構痛いんです。軍手をしていても刺さります。 

                         だから、火ばさみが大活躍します)

時には栗の実だけ下に、落ちている場合もあるので、

栗の木の下で、あちこちに目を配りながら栗拾いをする。

夫も私も、もう夢中です。

  

 栗を取った後の空のイガや虫食いや傷んだ栗は一か所にまとめて、

次の栗拾いの時に、邪魔にならないようにして置きます。

こうしておけば、新しく落ちた物との区別が出来て 次に来た時、

栗を拾いやすいという訳です。            

                     

”栗の実の下の方の黒くなったのは、ダメだよ!、腐ってるから”

夫  ”わかった!”

”栗の艶の無いのも、おいしくないからね”

夫  ”これはどう?”

”小さい穴が空いているのは、虫が中に入り込んでるからね!”

夫 ”こんなに大きくておいしそうなのに、一つ小さな穴が!

   もったいないよね”

・・・夫とこんなやり取りをしながら、二人で栗拾いに没頭する。

収穫した栗の実を実際に皮をむいて調理する私の方が、

皮つきの見た目と中の実の様子・味の両方を知っているので、

                        栗の選別方法を良く理解している。

夫 ”イタッ!・・・イガ付きの栗が落ちてきた”

そう、風に吹かれてたまに、とげが痛いイガ付きの栗が木からドスンと落ちてくるのです。

腰を曲げる姿勢が続くので、しばらくすると腰が痛い。

夫を見ると、拾った枝を杖代わりにして、栗拾いをしている。

”いいね!、それ”

”こうやって、拾うと腰が楽だよ!”

・・・目を閉じると、栗拾いの楽しかった光景が広がる。

    confident

 二人で拾った栗はすぐにコンテナいっぱいとなる。

当然二人では食べきれないので、数年前からは、市場への出し方を教わって、

農家の人のまねごとで 出荷をしていた。

 収穫した実を夫がタオルで丁寧に一つづつ拭き、

自称目利きの私が質の良い栗を選別し、出荷できるものと、出来ないものの選別をする。

大小の大きさの選別をして、1Kgづつネットの袋に入れる。

夫と二人、流れ作業のように出荷の準備。・・・毎回、20キロ~30キロ位の出荷。

 収穫の後、実家から帰る途中の青果市場に出荷し帰宅。

   ・・・rvcar・・・dash

夫  ”今日のはキロいくら位で売れるかなー?”

 ”明日の新聞の青果市場の相場欄のお楽しみだね!” 私

そんな、ささやかな出荷の楽しみを味わった私たち。

    (相場欄にはその日の取引の最高値と安値が出る。我が家の

          栗の値段は、翌日以降に市場で精算しないと分からない。)

夫  ”前回のは、いい値段がついたなー!”

    (最高値に近い取引値になると、やっぱりうれしい!)

夫  ”今回、大きい割に値段が安かったよなー”とか、

精算した伝票を見ながら、笑顔で満足気に語る夫。

週一度か二度の出荷で、約一か月分だから、トータルで金額にしたら、

ガソリン代と 二人で一回おいしいものを食べに行ったら終わってしまうぐらいのもの

だったけど、自分たちが手入れをして育てた物が、それなりの評価をされ、

値段が付くという喜びみたいな物は夫も私も持ったみたい。

   

・・・そんな栗拾いも、実家を夫の兄弟に譲ってしまったので 今はもうすることがない。

       think

 これから毎年、この時期になると私はこんなことを 思い出すのだろう。

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