愚痴って、嘆いて 次へGO!
・・・私は元気です!
人前ではいつもそんな顔をして、私は立っている。
突然夫に死なれて、まだ一年半。
心から笑えた日が何日あっただろうか?
心から楽しめた日が何日?・・・?? ・・・本当に数えられるほど。
元気に見せていないと自分がダメになってしまいそうに思うのと、
”あの人は、夫を亡くしたかわいそうな人なのよ。” って見られるのも不本意だからと
虚勢を張っている。 ・・・だから、人と会う事が多いと とても疲れる。
でも、何かいつもと違う事して気分転換をすると少しだけ、心が重たくなった自分から
抜け出せる気がして いろんな場所に機会があれば出かけるようにしている。
実際、何か夢中になれる事に出会えると、いい充実感を得る事が出来るのも
本当のところ。
しかし、こんな状態だから、人と会話があった時、自分とは違う世界のことを話して
いるように、聞こえる時がある。今の自分は、
<亡くした夫の存在を どう自分の中に置いていくかという事が最大の課題>
という世界に居るから、それ以外の話にはどうしても心から入り込む事は出来ない。
普通に暮らしている人から、夫の事、家族の話が楽しそうに出た時など
当然交わる接点がないのだ。
・・・そんな時はそれが仕方の無いことだとわかっていても気が重い。
ただ、その場を繕うための笑顔を作り時間が過ぎるのを待つ。
家に帰り一人になると、ホッとする。語る相手も今はもう居ないが、愚痴や嘆きを呟く。
<今日の話題は、私には入り込む事が出来なかったよ!>
<どうして、あんな話ばかりするのかなー>
しかし、愚痴っても嘆いても現実は何一つ変わらない。
<じゃあ!自分はいったいどう接してもらいたいの?> と 考えると、
今の自分の話をしたくもあり、語りたくもなしと・・・わがままな自分がいつもそこにいた。
そうなの!・・・相手が悪いのではなく、自分自身が勝手に住み分けをしてしまっている。
<この人達と自分はは違う。この人たちは夫がいて幸せな家庭がある> と 勝手に、
住む場所の世界を分けてしまって、自分から相手の話を受け入れていないだけみたい。
<幸せな家庭生活、夫の自慢じみた話は聞きたくない>と
夫と死別した自分を守るためにバリアーを張る。
それが、虚勢を張っていない本当の自分の姿で、家から表に出て人と接しているけれど、
「心の引きこもり状態」の私・・・といったところが正解か?
人にはいつか愛する、大切な人との永遠の別れが必ずやって来る。
今、こうして別の世界に住んでいると思える人も、 いずれいつかは今の私と同じ体験を
するのだろう。
本当は違う世界も同じ世界も最初から無く、ひとつの世界。
でも、夫との死別体験の時期がちょっと違っているだけ。
ただ、それだけなんだから自分の置かれた現状を嘆くことなく、
守るべきバリアーもいらないはず。今の自分を出していればいいんだ。
自然体で、無理をせず、今の自分のままでもいいから、機会を逃さず、輪の中に
足を踏み入れた方がいい。
人と接していたら、そのうち、心の引きこもり状態も溶けていくかもしれない。
何のわだかまりもなく、会話をすることが出来るかも知れない。
いけないのは、家から外に出なくなってしまう事。
「 外に出て多少傷つくことがあっても、一人で愚痴って! 一人で嘆いて!
・・・それでおしまいにすれば、それでいいじゃない!
気楽に考えて、毎日アンテナを外に向けようよ!」
最近、少し精神的引きこもり気味の自分にかつを入れる。
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