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2009年5月20日 (水)

車の中は演奏会

亡き夫の仕事のお休みの日、私たちは、

実家へ、買い物・ドライブへとほとんど車で出かけていた。

車の中には吹奏楽のCDが数枚いつも入っていた。

 (何かと雑音が多い車内では管弦楽より吹奏楽の方が聞き取りやすい為。)

  

 ”この曲は演奏会で演奏したことあるよ!”とか

 ”このクラリネットのソロ演奏したことある?”

 ”この部分のユーフォニュームがいいよな!”とか

吹奏楽を学生時代に経験していた私たちはCDを聞きながら、

何だか自分たちがその中で一緒に演奏しているかのように感じていたのかもしれない。

時には、二人で口(くち)楽器を。

 ”パーンパンパンnoteパパパーンnote”などと、

互いに気に入った楽器のメロディー部分を担当して口楽器二重奏をする。

  (もちろん郊外の交通量の少ない道での話。)

 ”あれ、次はどんなだったかな?”

 ”音、外れてるよ!”  何て言う時も。

楽しかったよ! 人にはとても聞かせられないけど。

そして、眠気が襲って来た時は、「行進曲」で元気づける。

   

こうして私たちの車の中の演奏会はお休みの度ごとに開かれた。

  

そんな演奏会も もう二度と開催されることはないが、

夫の最期に、私は演奏会を・・・

夫の意識が遠のいていきそうになった時、耳元でこの時一緒に歌った行進曲で

元気づけようといろいろな歌に交えて、行進曲も何曲か歌っていた。

    ”・・・また一緒に歌おうよ!、目を覚まして!”

あの時ベッドの周りにいた人はきっと、

<何んでこんな時、これなんだ?>と思ったことだろう。

・・・そのかいもなく、夫は逝ってしまったけど、

夫の葬儀の時、私は本当にnote最期の演奏会として

モーツアルトの「クラリネット協奏曲」を流してもらった。

繰り返し流れるクラリネット協奏曲を聞きながら、

  心の中で私は、夫と一緒にずっと クラリネットのメロディーを歌っていたthink

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夫の思い出」カテゴリの記事

コメント

いつも音楽が二人の生活の中にあったんですね。涙が出てしまいました。

音楽によって癒されたり、感情があふれ出るきっかけになったり。ドラマや映画で泣きそうな時って、さびのメロディーにやられちゃいます。

YUKAKOさん、音楽は本当に
いいですよね!
学生の頃はそんなこと思いもしないで
歌を歌ったり、楽器を演奏したりしていたけど、
こうして、人生いろいろやってくると
「音楽が生活の一部になっている」ことに
気づかされます。
楽しい時はもちろんですが、落ち込んだり、辛い時に
音楽が私を支えてくれました。

みつばあおいさん、貴女は感性豊かな方なんですね!
感動で涙が流せる人は、素敵な人だと思います。
心豊かな人でないと
感動の涙はなかなかながせませんから。
音楽の持つ、メッセージをしっかり受け止めて
いらっしゃるのですね。

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